オーストラリア市場レポート　7月14日：ウォール街での反発による支え

Sydney, 2009年7月14日, AEST (ABN Newswire) - あるアナリストが Goldman Sachs Group 株の購入を支持したあと金融部門において力強い上昇が記録され、昨夜のウォール街は大半が反発した。一部の投資家は今週発表される収益報告に対し希望的な見方をした。

昨日のオーストラリア株式は値を下げて取引を終えた。S&P/オーストラリア証券取引所200銘柄の基準指数は56.6ポイント・1.5％下落し3,737.5、全株価指数は52.6ポイント・1.1％下落の3,738ポイントとなった。企業の収益報告により投資家たちの信頼感が増すまで市場では静かな状態が続く、とアナリストたちは見込んでいる。

注目の経済事象と数値

4月に62億1,100万豪ドルであった個人融資高は、5月に季節調整済みで2.9％減少し60億2,900万豪ドルとなった、とオーストラリア統計局 (ABS) が発表した。同統計局によるデータでは、不動産投資へのローンを含む商業融資高が前月の12.1％減から5月に4.0％増加したことが示された。

Dun & Bradstreet の消費者信用予測調査によると、10人中約4人のオーストラリア人が支出をカバーするためにクレジットカードの利用を強いられる可能性があるとのことである。同レポートでは、年収3万ドルから6万9千ドルの中所得者層が支出を削減し大きな買い物を延期する見込みであることが示された。

今日、 National Australia Bank は6月の月例ビジネス調査を発表する。

企業合併・買収ニュース

Seven Network (ASX:SEV) の代表者 Kerry Stokes 氏が先週 Consolidated Media (ASX:CMJ) の18.3％を取得するために2億3,400万豪ドルの株式へ踏み込んだことを受けて、アナリストたちは Stokes 氏の持分が買収入札を義務付けられる手前の最大許容量である19.9％に近く達する可能性があると語った。 Foxtel の株式を50％保有する Telstra (ASX:TLS) は、同有料テレビ会社の株式を売却せざるを得なくなる可能性がある。

重要企業ニュース

Babcock & Brown Power (ASX:BBP) は27億豪ドルの負債返済に対し命綱を受けた。 BBP は昨日、6月30日までの最終3ヶ月に対する同グループのキャッシュフローから負債へのインタレスト・カバレッジ・レシオ (ICR) 基準を1.35倍から1.1倍へ引き下げることに融資業者が合意したと語った。また、各銀行は同社による負債再編の期限を7月31日から9月へと延長することに合意した。

BHP Billiton (ASX:BHP) は Bowen Basin にある Caval Ridge 炭鉱の40億豪ドルでの開発計画を2年延期した。 BHP は来週発表する第2四半期報告において石炭の削減度合いを明らかにする予定である。

Cochlear Ltd. (ASX:COH) は火曜日、6月30日までの1年間における「主要」収益成長見込みを12％へと下方修正した。これは2月に15％から20％の成長と予測されていたものである。 Cochlear は同社の主要収益が1億3,770万豪ドルに達するものと見込んでおり、これは2008年会計年度の1億2,370万豪ドルからの増加となる。

オーストラリアのゲーム機メーカー Aristocrat Leisure (ASX:ALL) は新経営陣を発表、また同社の財務責任者・総務部長 Simon Kelly 氏とヨーロッパ・中東・アフリカ地域統括役員 Rob McLoughlin 氏の退任を発表した。

Wesfarmers (ASX:WES) が保有する Coles が同スーパーマーケットで300豪ドル超の買い物をした顧客に対しガソリン1リットル当たり最高で40セントの割引をするという3日間のオファーを打ち出したことから、2つの巨大スーパーマーケット間でのガソリン価格戦争が始まった。 Woolworths (ASX:WOW) は昨日、 Coles による3つの新たなガソリン割引に対抗した。

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